鏡面磨きの味方になるか? ハイシャインベースとハイシャインクリーナーを試してみた!

ケア道具・革製品

こんにちは、革靴伝道師として活動しているこひ先生(k_leather_lover)です!

お盆休み最終日ですね。私は昨日、妻と水族館に行ってきました。

やっぱり人が多かったですね……! いつも空いているときを狙って行ってたので全然見られなかったですねー。人気のイルカショーは満員で入れませんでした。

息抜きはできましたが、暑さも凄くて参ってしまいました(笑)。

・・・

閑話休題! 今回は鏡面磨きにトライしてみたい靴磨きの初心者の方や上達したい方向けに、私がハイシャインコートとハイシャンベースを買って試してみました。

ちょっとクセのある商品でしたが、特にハイシャインベースは気に入りましたよ! 写真多めにしたので良かったら参考にしてください。

 

ハイシャインベースとハイシャインコートの商品紹介

そもそもハイシャインとは、トゥやヒールなど頻繁にぶつけやすい革靴の表面にワックスでコーティングして傷つきづらく、また綺麗に光らせて靴の輪郭をシャープに格好よくさせる技術です。

鏡のように光ることから「鏡面磨き」とも呼ばれます。ただ、靴磨きのお手入れのなかでも必要な道具が多かったり技術が分かりづらかったりするため、靴磨きを始めたての人が最初につまずくポイントでもあります。

今回紹介する「ハイシャインベース」と「ハイシャインコート」はその鏡面磨きにおける、ワックスの代わりになるアイテムです。上から順にアマゾンに出店されていた商品説明を掲載します。

【ハイシャイン下地用】ハイシャイン仕上げを効果的に行うための下地を作るクリームです。革の表面にある凹凸を埋めてフラットな状態にします。

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【ハイシャイン仕上げ用】ハイシャインベースで作った下地の上に使うクリームです。クリームと水をバランスよく混ぜ合わせることで、ハイシャイン仕上げが完成します。

Amazon.co.jp: [ブートブラック] HIGH SHINE CORT BBハイシャインコート BLACK(ブラック) 50g : ビューティー
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要はハイシャインベースが毛穴を埋める下地となり、ハイシャインコートが仕上げの油膜作りに適しているんですね。

ちなみに主成分は両方とも、ロウと有機溶剤です。

■関連記事:
【月1回やろう】革靴のお手入れ、靴磨きの基本的なやり方まとめ! 頻度や道具、手順を徹底解説
コロンブスの松戸工場に行って、原材料やら製造工程やら学びまくって来た!

 

コロンブス社の公式YouTube動画で使い方を学んでみた

また、今回せっかく買ったハイシャインベースとハイシャインコートを上手く使いたく、コロンブス社の公式の動画を観て勉強しました。

結果、通常のワックスを使ったシューシャインのやり方と大きくは違わないようでした。思い切って3行でまとめると下記になります。

  • 本来、普通のシューケア(汚れ落としとクリームによる保革)の後に行う
  • 布を巻いて指先にハイシャインベースを持って、革の表面をコーティングする
  • その後、少量の水を使いながらハイシャインコートを被せていく

個人的に良いなと思った点は、ワックスを乾燥させる手間がなく開けてすぐの新品をそのまま使えるところですね。

ポリッシュウォーターは、、、完全に盲点だった!!

余談ですが今回、私は残念ながら動画内で紹介されていた「ポリッシュウォーター」(エタノールが入って揮発しやすくなった靴磨き用の水)は持ってなかったため、普通の水道水を使うことにします……(汗)。

 

実際にハイシャインベースとハイシャインコートを使ってみた

まずハイシャインベースを使ってみた

それではまずハイシャインベースを開けて、クロス(布)にとって革靴に塗布していきます。

通常のワックスの場合と異なり、ハイシャインベースは今のところ透明カラーしか展開がなく、黒でも茶色の靴でもこれで塗っていきます。

写真は塗る前の表面の様子です。指ですくったら、べちゃっとしてて少し重たかったです。

それではトウにハイシャインベースを塗っていきます。普段ワックスで下地を作るときは指で塗っているので、不思議な感覚でした。

写真はトウに二周塗った時点のもの。少しべったりしてしまいした。

このクリームを塗るにはクロスの毛足が少し長いと判断し、薄手の違うタイプのクロスに巻き直ししました。

10分程度でひと通り塗り終わりにしました。色味が無いので分かりづらいですが、若干油膜が張っています。

先の公式動画に従って2分程度乾かしてから次に移ります。

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次にハイシャインコートを使ってみた

次にハイシャインコートに移ります。こちらは黒と茶色、ニュートラル(透明)のバリエーションがあり、革靴の色に合わせて使い分けると良いですよ。

写真はひとすくいしてみた様子。触った感じはやや固いですが、力はそこまで入れなくて良さそうです。

いつものシューシャインの要領で、円を描くようにどんどん塗り拡げていきます。伸びは悪くないですね。

また、私流のやり方ですが、トウのなかでも先端と両サイドをまず厚く塗ります。その後に革靴の上下を持ち替えて、トウの上部と両サイドをバランス見ながら仕上げていきます。

お!!! 5分程度で鏡面磨きっぽくなってきました。ハイシャインベースのおかげもありそうですが、このハイシャインコートは表面が光るまでが早いです。

このまま同じ工程を繰り返して三層ほど重ねてから、クロスと水だけで磨く「水研ぎ」をして仕上げていきました。

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磨かれた革靴の様子

それでは実際に25~30分で仕上げた私のRENDOの様子です。

なかなかつるんとした良い艶ができました。もう少し練習して無駄をなくせば10分後半くらいまで時短できそうです。

自然光に晒すとこういう風にしっとり光ります。うーん、いい感じですね!

 

まとめ

コロンブス社の工場見学で学んだ、手作業ですりきり一杯にする技術は健在。

いかがでしたか? 鏡面磨きのやり方に迷っている方、またハイシャインベースやハイシャインコートを検討中の方の参考になれば幸いです。

今回の記事をまとめると下記になります。

  • ハイシャインベースとハイシャインコートは通常のシューシャインの工程と大きく変わらない
  • ワックスを乾燥させる手間がない分、すぐ使えるのは魅力的である
  • クロス(布)を使うことが推奨されており、慣れれば手を汚さずと比較的ラクに鏡面磨きができる
  • ハイシャインコートは少し固めだが、その分光り始めるまでが早く、使ってて気持ちが良い

正直言うと、ハイシャインベースを塗るまでは「これ上手くいくのかな??」て不安で仕方なかったんですが(笑)、なんとか上手くいって良かったです。

ただ、ハイシャインベースは塗りやすいワックスに替えても良いかもしれません。やっぱりカラーバリエーションが透明だけなのは下地として少し心許ないですね。

私も今回の経験を加味して今後の靴磨きに生かしていければと思います。

今回記事でご紹介した商品

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