革靴でおしゃれに魅せる! 簡単大人コーディネイトを考察:トップスやボトムスとのバランスの取り方

革靴・靴磨き

こんにちは、革靴伝道師として活動していますこひ先生(k_leather_lover)です!

今回は革靴を普段のファッションにどうやって取り入れるのか? ファッション音痴ながらIT企業でカジュアル過ぎずビジネス過ぎずの境目を数年泳いできた私なりに噛み砕いて解説してみました。

革靴は持っているけど、トータルコーディネイトを考えると浮いてしまう。もしくは革靴を取り入れて大人っぽいコーデに挑戦したい、という方もどうぞご覧ください。

 

革靴とトータルコーディネイトと関係

革靴はあくまでファッションアイテムのひとつで、それ一つでオシャレに見えることはほとんどありません。全体のバランスが重要です。

たとえば朝レストランに行って「おいしい朝食プレート」を注文したとします。「革靴だけ良いモノを履く」というのは言わば「牛乳だけが新鮮かつ栄養満点で美味しく」て、肝心のトーストが湿気っていたりハムがヨレヨレで歯ごたえがなければ相対的に満足できないような状態と同じです。

そこで革靴を上手に取り入れるために、まず「真面目」と「遊び」のバランスというトータルコーディネイトの観点をさらっていきます。

考え方:「真面目」と「遊び」のバランスを取るイメージ

結論から言うと(完璧なスーツスタイルを目指すのでない限り)革靴はピシっと足元が締まる反面、コーディネイト全体に堅い印象を与えがちなので適度に他の服装で着くずすと、まとまり易くなります。

大事なのはトップスやボトムス、足元、その他アイテムで「真面目」と「遊び」のバランスを取ることです。明確な区切りはなくグラデーションのような考え方ですが、下記リストは下に行くにつれ「真面目」に分類されていきます。

 

  1. カジュアル:無地・ボーダーT、ブルージーンズ、紺のショートパンツ、ダウンジャケット、ニット帽など
  2. 中間:ギンガムチェックシャツ、デニムシャツ、白ジーンズ、メッシュベルトなど
  3. きれいめ私服:ニットのジャケット、セーター、白のボタンダウン、コットンパンツなど
  4. ビジネスカジュアル:紺・グレーのジャケット、グレーのスラックス、無地ポロシャツなど
  5. スーツスタイル:スーツ、ビジネスシャツ、ネクタイなど

 

革靴は3. ~ 5. に分類されますが、後述する素材やデザインで当てはまる箇所が変わるといえます。たとえばスエードのチャッカブーツなら3. ~ 4.、黒のストレートチップなら4. ~ 5. といった感じ。

●参考:
大山旬「おしゃれが苦手でもセンスよく見せる 最強の服選び(大和書房、2016)」

ポイント①:サイズや生地、柄に着目して「真面目」か「遊び」か考慮する

大きな区分は上記したリストで分かったかと思いますが、大方針だけ押さえておけば逐一意識しておく必要はありません。

ただし個々アイテムのサイズ感や生地(光沢や繊維の表情)、デザインが「真面目」と「遊び」のどの辺りに位置するのかシミュレーションできると、合わせやすいです。

トップスが【ネイビーのブルゾン】に【ボーダーTシャツ】なら「遊び」が多めだから、ボトムスは【コットンパンツ】に【茶のセミブローグ】で「真面目」を入れるとか。

トップスが【ネイビーのジャケット】に【ギンガムチェックのシャツ】なら「真面目」が多めだから、ボトムスは【ブルージーンズ】に【スエードのフルブローグ】で「遊び」を添えるとか。

私はファッション音痴ですが、これを朝シャワーを浴びている間に何となく考えています。

ポイント②:目指したいスタイルを想像して、情報収集する

ここでは私の実際のファッションを題材に、理想像の設定と情報収集についてお話します。

私は職場における服装の指定がほとんどなく仕事とプライベートの服装に境がほとんどありません。なのでプライベートの服装も少々「真面目」寄りです(アパレル店員さんが言うところの「クロージング系」のファッションかも)。

まずイメージを掴んでもらいたく私の職場での写真をいくつか貼りますね。

IT企業のマーケティング職にしては季節問わずよく登壇するので、ジャケパンスタイルに頼っています。トップスは定番の白シャツかギンガムチェックのシャツで、ボトムスはジーパンだったり白パンだったりします。

あと夏場、来客が無い時はTシャツかポロシャツでちょっと緩くなりがち(笑)。ウェリントン型のちょっと大きめの眼鏡を掛けたり腕に革のブレスレット着けて遊んだりもしますよ。

・・・

私はPinterest(ピンタレスト)という情報収集ツールを使っていてアイデアを膨らませています。

気になる検索語を入力すると関連する画像が出てくる仕組みなのですが、私は【真面目】代表にお笑いコンビ「おぎやはぎ」のお二人、【遊び】代表にSuchmosのyonceをイメージしてボードをいろいろ作っています。

Moscotの眼鏡を買うときに作ったボード。おぎやはぎに触発された

神奈川県を代表するバンドSuchmos。音楽も服もかなり好き

このように一覧で観られるのがおすすめ。良かったら私のボードを参考にしてみてください。

 

デザイン別にみる革靴の種類

先ほど「真面目」と「遊び」のバランスについてトータルコーディネイトの仕方を見ていきました。こちらは革靴にフォーカスしていきます。

ひとえに革靴と言っても種類が多く与える印象もかなり異なります。そこで、私が考える服装と合わせやすくておすすめな「定番」やちょっとパンチの効いた「応用」をご紹介します。

※私の完全な感覚値で、真面目 対 遊びのバランスも併記してみます。

定番:黒のプレーントゥ

真面目:遊び=4:1

定番中の定番、黒のプレーントゥはカジュアルにもフォーマルにも使えます。そのためトゥのかたちもシンプルで合わせやすいものがおすすめ。

こちらは日本製のRENDOというメーカーの靴ですが、アメリカ製のミリタリーシューズのようなコバが張り出して革がガラス加工されたものだと「遊び」の成分が少々強まります。

定番:黒のストレートチップ

真面目:遊び=5:0

冠婚葬祭どれでもOKな黒のストレートチップです。就職活動で履かれた方も多いかと思います。

こちらは英国のグレンソンというメーカーの靴ですがトゥがラウンド型のため、無骨でどっしりとした見た目です。ストレートチップにはスクエアトゥという先が角ばってシャキっとした印象を与える、ビジネスユースに寄ったタイプもあります。

定番:茶の外羽根Uチップ

真面目:遊び=2:3

茶色の外羽根Uチップもオフィスカジュアルのシーンでは大活躍します。IT企業だけど往訪が多い私のようなワークスタイルにはよくハマります。

こちらはパラブーツのシャンボードというタイプ。ソールが厚くステッチが目に入りやすく、タグも付いているので、Uチップのなかでも「遊び」を比較的感じやすいかもしれませんね。

応用:黒のフルブローグ

真面目:遊び=2:3

つま先からサイド、羽根周辺に穴飾りとギザギザの縁(ギンピングと言います)が施されたフルブローグは豪華な印象を与える分、フォーマルな場所にはあまり向きません。結婚式の二次会とかは別にOKですが。

ただ「今日は全身無地で野暮ったいなぁ」「なんか詰まらない」といった場面でアクセントとして重宝します。写真の靴は英国製のアルフレッド・サージェント。余談ですが、この見た目の華やかに触発されて当ブログのタイトルに据えました。

応用:シボ革のダブルモンク

真面目:遊び=2:3

ダブルモンクは名前のとおり2つのバックルで広い面積を留めるモンクストラップシューズです。金具が使われている革靴は紐靴に比べてカジュアルに見えますね。フルブローグ同様、アクセントとして履こうと、あえてシボ革にしました。

こちらはパラブーツのポーというタイプ。細身の木型のため、また寒色のネイビーのため一見するとフォーマル感が抑えられている気がします。

応用:イレギュラーカラーのセミブローグ

真面目:遊び=1:4

セミブローグはフルブローグよりも大人しく、カジュアルとフォーマルのバランスが取れていると言われていますが、明るい色を選んで最強のアクセントに。

こちらはマドラスのMOSSというカスタムオーダー靴です。革は手染めのグリーンで、つま先と踵、羽根には薄い赤(プルーン)の染料を入れて磨くアンティーク仕上げにしており、色気を出しました。

 

革靴とボトムスの丈、色み

最後に革靴とボトムスについて言及します。私は直近2年間をジーパン、白パン、ネイビーのコットンパンツ、(夏場のみ)ネイビーの短パンだけで乗り切っていました。

ボトムスに関してはだいぶ節制して、ユニクロとユナイテッドアローズ・グリーンレーベルで済ませていました。ハイブランドを知らない、そんな私だからこそ伝えられる小粋に魅せる(?)ポイントを紹介します。

ポイント:ジーパンの裾の長さで印象を変える

裾の長さは本当に好みが分かれます。私自身正解が分からず、実は同じジーパンの長さ違いを二つ持っています。

  • 【1】くるぶしがそのまま見える長さのブルージーンズ
  • 【2】ハーフクッション(靴の甲すれすれ)の長さをロールアップしたブルージーンズ

ベリーショートソックスを履き、靴下を外部に出さず素足履きのようにし、足元全体をすっきりと見せたい場合は【1】を。

奇をてらわず王道スタイルでいきたい場合は【2】を履いていきます。

自分の納得感の問題なので、まずは【2】を履きつつ興味が出たら【1】も買ってみるのも良いかもしれませんね。

ポイント:白パンが一枚あると助かる

白パン一枚あると全然違います! そもそも白パンは夏場に涼しげに見えるのはもちろん、冬場にはコートやニットで重たくなりがちな色味をリフレッシュしてくれます。

さて、革靴との相性で言うと「色やデザインが抑えられているため、引き立て役になってくれる」と言えます。たとえばネイビーやグリーンの革靴をアクセントにすると先述しましたが、その時はほとんど白パンを選びます。

このように見た目をまとめる上で白パンの役割は非常に大きいのでおすすめします。定番ですが私はユニクロのテーパードを履いています。

ポイント:ソックスの柄や色で「遊び」を足せる

ビジネスにおいて、ソックスの定番はグレーやネイビーの無地やドット柄だと思いますが、それだけでは味気ないですよね。

最近では百貨店に行けばいろいろな生地、色、柄から選べるので、マンネリになってしまった人は行ってみると良いですよ。

白パンに定番のネイビー

白パンにハンバーガー柄でだいぶ遊んでみた

マスタード色の縦線が引かれた変わり種も

おすすめの商品やコーディネイト例は下記にまとめたので、どうぞご覧ください。

■関連記事:
革靴にも合うおしゃれなソックスまとめ:見た目と厚さに着目し上手に選ぶコツ

 

まとめ

参考になりましたか? トータルコーディネイトから革靴の合わせ方を総ざらいしました。

今回の記事全体をまとめると下記になります。

  • そもそもトータルコーディネイトは【真面目】と【遊び】のバランスを取るのが重要
  • 革靴もデザインで、上記のバランスを足し引きするのに使う
  • ボトムスの丈やソックスによっても見え方が変わってくる

やや風呂敷が広がってしまいましたが、自分の実践していることをなるたけ言語化できたと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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