別の記事でも書いてますが、私は社内部活で始めた靴磨きが評判を呼び、幸いにも他社様に出向く機会をいただき出張靴磨きをしています。そこでの実践や学びを記事にしています。
革靴ってどれくらいの頻度でケアするんですか?
これは出張靴磨きで何度も何度も言われる質問です。
そのたびに私は「大体月1くらいで大丈夫ですよ」とか「雨に打たれたら、できるだけその週末にケアを」とか伝えてます。
ただ面倒くさがられるのが怖くて言えてないのですが、実は帰ってすぐやって欲しいことがあるんです。それも1分間で終わるルーチンが……!
ここでは家に帰っての一手間、するかしないかで大違いなケアのやり方や道具を解説します。
■関連記事:
【月1回やろう】革靴のお手入れ、靴磨きの基本的なやり方まとめ! 頻度や道具、手順を徹底解説
【半年に一度の本格版】革靴のお手入れの仕方:コバとソール、レース(靴紐)をチェックしよう
1分で終わらす! 玄関にセッティングする道具
私は余ったブラシとか、汚れてしまったブラシを玄関用に置いています。
- ほこり落とし用ブラシ(馬毛とか)
- 靴底用に使って良いブラシ(化成ブラシとか)
- 布(拭ければ何でも良い)
- 30㎠程度のダンボール1枚
これらを玄関のカウンターに置いています。ぶっちゃけ使えれば何でも良いです。
そして帰宅後、毎日下記のような革靴の手入れを大体1分間施しています。
ポイントは片足ずつ作業するので、ダンボールでも紙でも良いのですが、作業しやすい置き場を作っておくことです。
具体的な帰宅後のお手入れ方法
具体的には、下記のようなケアをしています。
- 15秒:布で水滴やシミあれば拭き取る
- 15秒:馬毛ブラシで表面を払い落す
- 30秒:化成ブラシなどでソールを擦る
雨の日がイレギュラー対応になるので、それも含めて解説していきますね。
晴れの日(通常のケア)
帰宅後の革靴はよくよく見ると意外に汚れています。アッパーに埃や手洗い場の水滴がついていたり、コバやソールに泥が付着していたりします。
これらを放置すると表面が乾燥したり、汚れが浸透して取りづらくなったりしてしまいます。
そのため、馬毛ブラシでヴァンプ(甲まわり)やコバやステッチの部分まで汚れを払い、ソールやヒールの張り出した部分(アゴ)を固めの化成ブラシを使ってごみを落とします。
雨の日(濡れた場合のケア)
革質にもよりますが、基本的に雨は革靴の天敵です。雨の日は上記の工程の前に、布による「泥拭き」作業が入ります。
もちろん普段からよく手入れされていて保革効果の高い状態なら、ちょっとの水滴は布でさっと拭き取るだけで済みます。
そのため、私はこの布拭き作業で「革表面が大丈夫かジャッジする」ことにしています。
最後に:革靴を手入れをすべき理由
私は「おふぃすかぶ.jp」さんの記事が大好きで、運営者である鈴木さんの書籍も買ってしまいました。
私はアルバイトなので比べるのもおこがましいですが、同じ革靴の販売員経験者として、だいぶ同氏の靴との向き合い方から影響を受けています。
「帰宅後にケアをすることで細かい変化に注意が向くようになり、愛着が持続する」
本のなかにこのような趣旨の記述があり、頷きすぎて首がもげそうになりました。皆さんも、まずは毎日革靴と向き合う習慣を持ってみてはいかがでしょうか。
コメント