こんにちは、革靴伝道師として活動しているこひ先生(k_leather_lover)です!
私は本業のウェブコンサルタントの合間に、ライフワークとして革靴を広める活動をしています。
今回はライフワークへの向き合い方、特にメンタリズムの面でいろいろと思うところがあって筆を執ることにしました。最近、複業が私のいるIT業界ではブームですが、業種問わず読んでいただければ幸いです。
前提:ファーストキャリアは複業が身近な環境だった
私は今いる会社が一社目なのですが、贔屓目抜きに、一風変わった会社に居ると自負しています。
会社は独立採算制で部署が一個の会社として経営目標を持ち、メンバーは予算達成に向けて自由に動きます。
私の所属する部署では副部長がライターや脚本家の仕事を兼業していたり、部長が海外で転居しながら新規事業と自分の会社の経営を同時に行っていたり、会社に出社せず自宅作業するメンバーが複数人いたり、夜に居酒屋でアルバイトする正社員のメンバーすらいたり、
通常では考えられない(笑)働き方をしています。
●参考:
生き方に合わせた働き方を選べる組織へ
家を手放したら、新しい仲間ができた。旅をしながらの生活を始めます。
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そんな私が新卒一年目の終わりに「革靴が好きなので、まずはSNSでタレント目指します。」と声を上げたのは、革靴の星に生まれ落ちこの「異常」な会社に入社した以上、もはや定めだったのかもしれません。
スタンス①:本業でも複業でも、挑戦できる機会に食いつく
環境があったとはいえ、何が私に複業をさせたのか。時間軸をすこしだけ戻します。私が新入社員となったのは二年前の2017年。
その頃、日本経済の基盤ともいえる終身雇用と年金制度が崩壊して日本人のキャリアは(特に逃げ切れない若い世代にとって)シビアになると指摘した「ライフシフト」が馬鹿売れしていました。
ご多分に漏れず、私も同書には衝撃を受けました。特に自分のキャリアは自分でデザインしなきゃいけず、転職や複業は当たり前なのだ(それが理解できない保守層は敬遠しよう)と胸に刻みました。
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私はウェブのライターからメディア編集者となり、ただの編集業務や体制作りからコンテンツマーケティング(読者にサービスを登録させるまでの導線設計、記事作り)を学び、事業部のマーケティング担当になりました。
仮説を立て、小さく実行し、数値を見て成果が出れば加速させる。そういったマーケターの仕事は楽しく「いつか自分が心から愛せるプロダクトやサービスを、マーケティングしたい」と思うようになっていました。
そんな矢先に飛び込んできたのが「革靴伝道師(当時そのようなネーミングは未だない)」としてのライフワークでした。貪るようにチャンスにのめり込みました。
■関連記事:
なぜ私が職場で「靴磨き」をするようになったか:ライフワークに走るコツ
スタンス②:自分は何者で、誰に何を提供できるのか考える
最近、私の同世代で戦友とも愛弟子とも言える人たちが、それぞれ勇気ある決断をしました。
【 #1円靴磨き を辞めます】
平成31年元日から始めた日本での
1円靴磨きが私の人生をガラッと
変えてくれました!😊https://t.co/Sg9Yb8isk7時は令和。
自分を成長させる為に
次のフェーズに移行します🔥人様に喜んでもらうこと、
この目的が達成されるように
次の行動を起こします😄✨— タカショー@1円靴磨き元祖👞✨ (@tkdshouta121) 2019年5月1日
【ご報告】
靴サロン閉めます。
そして今後のことも書きました。今月いっぱいでたくさんの人に応援してもらった靴サロンを閉じます。
そして、靴アイドルを一旦活動休止することも書いてます。本当にわがままでごめんなさい。
note(ノート) https://t.co/mGqiGkb4aZ
— なえたろ (@nae_soccer2) 2019年5月10日
二人とはオフィスに招いて話し合う仲であり、たまに私信でやり取りもするのですが、それだけ私はなかなか苦しい想いでツイートを眺めていました。
もちろん撤退や方向転換は失敗ではない。ただ彼らが再起するうえで私なりのアドバイスが何かできないか。先輩風を吹かせたくなったのです。
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どうしたら納得感と一貫性を持って、自分のやりたいことに打ち込めるのか。私は社会人になってから常々悩み、人に相談し、本を読み、反芻し続けています。
25歳になって少しばかり見えてきたのは【自分の強み】が生かせて【他人(世の中)を満足させられる】こと、言い換えれば【自分の存在理由】と【他者への提供価値】を熟知している状態こそベストだということです。
私は本業のPR案件や革靴の工場見学、職人さんへのヒアリング、有識者の勉強会、小売店の店員さんとの会話、ファンとの交流、出張靴磨きの現場経験などをつうじて、まずは「革靴人口を増やす」「入り口を創らなきゃダメだ」と確信しました。
なぜならそもそも革靴を履く人を増やしたり履く文化を醸成したりしなくては業界全体が生活者から見放されてしまい兼ねないのに、老舗メーカーは相当に腰が重く、たとえば低コストで生産量をどう増やすか、質の良い革靴作りをどう追究するかといった既存課題にばかりまだ固執しているためです。
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そこで自分の性格や今までの経験、興味関心が強い分野を考えると、まずは革靴やメンズアパレル・ファッションの製造業や小売業界に対して、マーケティングやPRに関わるスキルで、プロデューサーやプレゼンターとして立ち回れる人材を目指して、実績を作ろうと誓いました(2019年5月現在)。
上記を私の「存在理由」と「提供価値」と言い表すなら、私の本業や複業は、すべてこれらを充たせるように今もなお行動しています。まだまだ未熟ですが。。。
ちなみに探す手法自体は就活本にあるような内省から、ビジネス書から、巷の自己理解ワークショップとかさまざまあります。
森岡さん「苦しかったときの話をしようか」より、
●強みの洗い出し
●仮に十年後の理想と、ターゲット、提供価値と裏付け、与えたい印象の整理2時間半で取りあえず出してみました。
複業、転職当たり前の世の中にどんどん変わる中、自分の軸をもっと咀嚼しようと思いました(疲れた)。 pic.twitter.com/IajQ6TOFYW
— 小東真人(こひ) @靴磨くマーケター (@gxsoc_kohigashi) 2019年5月11日
●参考:
ストレングスファインダーを仕事で活かす方法をプロから学んできた
最後に
そもそも本業しかり複業しかり、なんでサボり癖のある私が、ある程度一生懸命やるのか。
少々自己啓発くさいですが、私は自分が死んだときに「あいつは自分の好きなことに全力で、いつも生き生き楽しそうだった」と家族や友人から言われたいと思い、日々活動をしています。
家族や相方を放置したり無鉄砲な働き方をすることも多いですが、基本的に本業も複業も楽しんでいます。
上記の理想像を実現させるために、自分の強みを理解し、他者への価値を定義し、それに向けてひたすら努力する。自分に言い聞かせるような文章になってしまいましたが、これは私がライフワークに励むうえで忘れないようにしている価値観です。