こんにちは、革靴伝道師として活動しているこひ先生(k_leather_lover)です!
突然ですが、皆さんは店舗で革靴を買うとき自分のサイズの在庫が無かったり、色々試してもらうのに気が引けて時間をかけて満足に選べなかったりした経験はありませんか?
もちろん店員さんにフィッティングを見てもらえたり、さまざまな素材の商品を手に取って感じたりと実店舗ならではの良さもあります。
ただサイズを既に知っている人はお店に通うのが億劫だし、逆に商品が多すぎて選べなかったりして、正直不便だったりもします。
今回はヤフオク、メルカリですら革靴を買わない私が、靴・アパレルのECプラットフォームを展開されるロコンドさんで紳士革靴を注文してみました。本記事では同ECサイトの使い心地や商品展開、そして注目のプライベートブランドを色々解説していきます。
ロコンドとは
ロコンドは2011年にサービスを開始された、成長目覚ましいファッションEC事業者さん。同社のLOCONDO.jpでは2,000以上のブランドが掲載されており、ユーザーは商品の返品可能で、最速で翌日に自宅まで届きます。
一見すると婦人靴の印象が強いですが、実は紳士革靴の扱いもちゃんとあるんです! 今回、筆者が実際に同ECサイトでどれくらい満足いくショッピングができるのか色々試してみます。
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また余談ですが、EC事業以外にも、倉庫の管理から配送まで代行するプラットフォーム事業など対企業(toB)ビジネスも行っています。
私も販売員経験があるので実感があるのですが靴の販売は色やサイズが多く、店舗を持つと在庫でいっぱいになってしまうため、このようなサービスは事業者さんにとって助かりますね。
●参考:
https://www.locondo.co.jp/#our_business
実は紳士靴の品揃えも豊富
買い物のコツ:【ビジネスシューズ】を【高い順】で表示
私がLOCONDO.jpでサーフィンしてみて、ちょっとコツを見つけました。
細かくソートをかければ観たい革靴グループを絞りやすいです。私のおすすめ設定は下記。
- まずグローバルメニューから【メンズ >> ビジネス・ドレスシューズ】を選択
- 検索結果ページ上部のプルダウンを人気順ではなく【価格の高い順】に設定
ビジネスシューズの商品数は2019年5月時点で3,137件。この3,000余りの商品に(欠品していない限り)主要なサイズが販売されているので、その品数は大型百貨店を悠々超えます。同社の倉庫に感謝……!
しかも広報担当者さんに問い合わせたところ、商品数を現在も増やしていっている模様。
商品ページの見た目、使い心地
https://www.locondo.jp/shop/commodity/SRWK0743D/A05732BM00002
オールデンの定番ローファーを見てみました。サイズ展開が一目で分かるのが良いですね。しかも夏を直前に全サイズ在庫がありますね。
私のマイサイズは25.5cm、UK7.5という超メジャーなので争奪戦必至。店頭ではサイズ欠けが多く、試せないこともあります(他店から取り寄せましょうか、とも言われる)。
フィッティング済でサイズが分かっているなら、ロコンドで気軽に試しても良さそう。返品もできるんだし。
あとは商品ページの導線がしっかりしていて同ブランドの他商品を探しやすいのも助かります。Amazonだと出品者が異なった場合に、検索ページに戻ってウロウロしなきゃ行けなかったりしますしね。。
主要な取り扱い紳士革靴ブランド
国内外の主要なブランドが数多く見られましたよ。先述しましたが、各商品ページのブランド名をクリックすると商品一覧ページに飛びます(上図)。
- ジョンロブ(JOHN LOBB)
- オールデン(Alden)
- サントーニ(Santoni)
- チャーチ(churchs)
- 三陽山長
- クロケット&ジョーンズ(Crockett & Jones)
- トリッカーズ(Tricker’s)
- パラブーツ(Paraboot)
- タケオキクチ(TAKEO KIKUCHI)
- グレンソン(GRENSON)
- マグナーニ(MAGNANI)
- エコー(ECCO)
- バーウィック(Berwick)
- コールハーン(COLE HAAN)
- フローシェイム(FLOSHEIM)
- マドラス(madras)
定番シューケア用品から革靴のプライベートブランドまで展開
意外だったのが、シューケア用品の品揃えも充実している点です。
たとえば百貨店や専門店に行かないとなかなか手に入りづらい、サフィールの油性クリーム「クレム1925」やコロンブスの乳化性クリーム「ブートブラックシリーズ(ゴールドの方)」もありました。
その他にも防水スプレーやシューレース(靴紐)といった、たまに必要になる商品も取り揃えてあるのでここで見てみます。
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またEC事業のかたわら、ロコンドでは紳士革靴のプライベートブランドも企画、製造、販売しています! その名も「サルヴァトーレ・ロッシ(Salvatore Rossi)」。
Salvatore Rossi
スタイリッシュビジネスシューズ”をテーマに、シルエットやデザインにこだわりつつ、イタリアンテイストが漂うアイテムを提案するSalvatore Rossi(サルヴァトーレ ロッシ)。 反面、日本人の足に合うように研究され、履き心地のよさもしっかり味わえる仕上がりに。本格仕様の革底とリーズナブルな合成底の両方を扱うなど、幅広いニーズに応えるラインナップを取り揃えています。
お恥ずかしい話、この記事執筆中に広報担当者さんと会話するなかで教えてもらったばかり。
ざっと調べてところ【上は34,000円(税抜)から下は8,400円(税抜)】で、現在【100種類以上】のモデルを展開されています。そこまでやるのかロコンド……!
実際に注文から返品まで、やってみた
どれだけロコンドのサービスと自社商品が凄いのか、ユーザーとして試してみようと思います!
まず5月5日(日)の夜10時にサルヴァトーレ・ロッシを注文。そしたら時間指定で5月7日(火)夕方には到着しました。早っ。
開封の儀
それでは早速開けていきます。なかから顔を出したのは「Salvatore Rossi」のボックス。
一緒に交換・返品に関するガイドと足長を図る計測シートも入っていました。簡便なものですが、丁寧なサービスです。
- サイズ交換の場合は出荷日から14日間で一回のみOK(色交換はダメ)
- 返品の場合は21日間で。納品書に×印字のある商品は返品対象外
見た目チェック
それでは詳細を見ていきます。まず正面の面構え。
一穴タイプの外羽根だとアッパーがだいぶ広く感じますが、佇まいはなかなかカッコいいです。
このヒールカーブは良い! トップライン(履き口)も適度にすぼんでおり履き心地よさそう。
名前から察した方もいるかもしれませんが、このイタリア感溢れる靴はマッケイ製法が用いられています(出し縫いせず内側のみ糸を通す製法)。
しかもこのレザーソール、ワインレッドに染められてる!! くびれも見た目は文句ないですね。
グッドイヤー・ウェルト製法に比べてコバが張り出さず、シュっとした印象。華やかさに拍車をかけます。
いざ試着
それではお待ちかねのお家で試着タイムです。「試着」というからには「商品」なので傷つけないようにマットを敷きました。
ちゃんとカウンター部分(踵の芯材)を傷めないように靴ベラを使います。
えいっ。
おーーサイズぴったり!!!! やはり見た目どおり踵の吸いつきが良いですね。私の感覚では小指と親指にホールド感が弱い分、踵でしっかり押さえられている印象。
それでもってめちゃくちゃ軽い!! マッケイ製法の革靴は今まで数回しか履いたことがないですが、こんな軽いんですね。ロコンドの本気を感じます。
一穴外羽根の後ろ姿はこんな感じ。私は踵が小さめですが、お尻によく収まっています。
一方で気になった点
「かたち良し、フィッティング不可なく」と来て、革質ですが、若干課題を感じました。
「個体差?」にしては両足ともにトラ模様(血管の痕。傷ではない)が確認されましたので、この靴のスタンダードかもしれません。
ただ、値段がセールで3万円以下となれば妥当かもしれませんね。
私は普段からマザーハウスのバックパックを愛用しており、味があって良いなとおもうのですが(笑)、こうした表面が気になる方は注意した方が良いですよ。
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もし返品される場合は、お近くのヤマトの事業所か提携しているコンビニでもご対応いただけます。着払い伝票をもらって返送するときは同梱の納品書を忘れずに!
※※今回、いち革靴ファンとして「自宅で試着」「返品可能」という強みをどうしても実践・記事化したく、ロコンド本社に伺ってご担当者さんから許可をいただき、返品前提で注文させていただきました!※※
まとめ
参考になりましたか? この度はロコンド社のLOCONDO.jpを実際に試して、プライベートブランド「サルヴァトーレ・ロッシ」を試してみました。
この記事をまとめると下記になります。
- ロコンドは「自宅で試着」「返品可能」という強みを生かしたECサイト
- 実は紳士革靴にも注力しており、現在3,000超の商品がこれからもっと増えていく
- しかも自社独自のブランドもプロデュースしており、リーズナブルな割に本格的
最後までお読みいただき、ありがとうございました!