買いたての革靴。つるつるの表面がまぶしいですよね。
そんな新入りの革靴はまだ中物(底のクッション)が沈む前で、履き初めに足が痛くなったりします。今回はそもそもの革靴の選び方と、新しい革靴を柔らかくする方法を伝授します。
■■新品の革靴の選び方:最低限のフィッティング知識
私個人の感覚と販売員時代の知識から、フィッティングについて語ってみます。
そもそも前提として、私は革靴を選ぶとき店員さんにサイズの相談をして一緒に決めるのが良いと考えています。
そのためにまず自分の感覚を店員さんに伝える必要が生じます。ポイントは下記4つにまとめてみました。
- かかと:紐靴の場合は前に重心をくいっと向けた時に小指の先が少し入るか
- 履き口:くるぶしが当たらないか。そのうち沈むため、余裕が必要
- 甲:親指と小指を結んだラインが入っているか。サイドに当たって痛くないか。軽くホールド感があるのが丁度いい
- つま先:自然に伸ばした時にぶつからないか。歩いた時に指の関節が強く当たらないか(その靴の捨て寸にもよる)
また見落としがちなポイントとして、一緒に履くであろうソックスで試し履きすることをおすすめします。
冬の季節に厚手の靴下と合わせる場合に、タイトすぎて入らないなんてことが起こりえますしね。
■■革靴を柔らかくする方法:デリケートクリーム
別の記事に書きましたが、私は先日パラブーツのポウというダブルモンクを買いました。
3ダメージ pic.twitter.com/fFR5OfLoHW
— こひ先生 @社内靴磨き屋 (@k_leather_lover) 2018年10月6日
この靴、かっちかちなんです。初日に両方の親指と右足の踵がやられました。パラブーツはシャンボードも持っていますが、革質が比較的堅く、丈夫な印象です。
私は堅くて痛い部分に「デリケートクリーム」を使っています。ロウ分が含まれないためにシミになりづらい、何の革にでも使える優れものです。
これくらい取って表面と裏面にぬりぬり。そうして5分ほど放置してからシューキーパーを入れます。
塗り始めて履く回数を増やしていますが、屈折部分が明らかに柔らかくなってきました。こうした最初の痛い期間を乗り切るために、自分の足には絆創膏を付けつつ革靴にはデリケートクリームを塗って、柔らかくなるまで凌げます。
■■本当にひどい時はストレッチャーを使う
ちなみに、自分はそこまでひどいフィッティングになりそうな革靴を選ばないのですが、機械を使って思いっきり広げることもできます。
- ストレッチャー
- 専用のスプレー
ただ、これ。私が大手スーパーに居た時、ほっとんど売れてなかったです(笑)。
理屈は分かります。スプレーを振り掛けて革表面を柔らかくし、ストレッチャーで痛い部分にダボを設置し伸ばすという。でも、今のところ試している人に会ったことがないです。
■■まとめ
今回は私の実践する、痛くならない革靴の選び方と手入れの方法をお伝えしました。
▲Instagramで「#万力締め」と検索したら出てきた人気投稿群
極論を最後に言ってしまいますが、多少痛いのも愛着が沸く動機付けになるんですね。JMウェストンのゴルフ愛用者は皆「万力締めだ~」「でも履き慣れたら手離せない~」って。
好きな靴に出会い、苦しい時を経て、自分にとって最高の革靴に仕上げていきましょう!
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