「一流の人はなぜそこまで、靴にこだわるのか?(渡辺鮮彦)」について

ケア道具・革製品

ここでは革靴に関する本の紹介をします。一発目は「一流の人はなぜそこまで、靴にこだわるのか?(渡辺鮮彦)」です。

ブリティッシュメイドを運営されている渡辺産業株式会社の渡辺社長の本。店頭に行くとレジの近くにちょこんと置かれて、なんだか目を引く(苦笑)。

私なりに本の概要と、面白いと思ったポイントをまとめてみました。

本の概要

  • 筆者:渡辺鮮彦(わたなべ・よしひこ)
  • 発行日:2017年4月21日
  • 発行者:株式会社クロスメディア・パブリッシング

グレンロイヤルやチーニーなど英国商品を扱う渡辺産業株式会社の社長、渡辺氏の著書です。

革靴の紹介本や手入れ解説本は多いですが、本書は「紳士とは何か」「モノ(特に靴)と大切に向き合うとは何か」を説いています。モノが溢れて浪費され、捨てられる、この現代において一読の価値がある感じました。

ちなみに「チーニーのマーケティングのために作られたんだろ!」って下世話なこと言う方もいるかもしれませんね。たしかに使われる写真や登場人物がチーニーやその関係者が出てきますが、本筋は靴との向き合い方であり少々枝葉末節な指摘だと言えます。

おすすめポイント

「人生を共にする相棒」の捉え方を教えてくれる

一流といわれる人たちは、高いブランドものを買い集めるのでもなく、安い靴を履きつぶすのではもなく、自分の足に合った上質な一足を見つけ、大切に履き続けます。

この思想は、革靴大好きな私にはとても刺さります。販売員としても実感がありますが、革靴って誤解を恐れず言うと値段は関係ないんですよ。

革が柔らかくなりコルクが沈んで足に合ってくるので、合わない高級靴より、自分にしっくりきて履き続けれる本格靴ならそれの方がはるかに良いですね。

これは革靴に限らずですが、死ぬ前に一生を共に歩んでくれた「相棒」と一緒に逝けたらと本気で私は思っています。

英国紳士がまず選ぶ3足など、具体的な示唆がある

冒頭に英国紳士の革靴を選ぶ、履きまわす基準が紹介されています。読み続けるとチーニー創始者一族のひとりウィリアムチャーチ氏の言葉で、その選定理由も紹介されています。

まず黒か茶のフルブローグを買うかな

2018年夏、私はウィリアムチャーチ氏の公演を銀座シックスのイベントで聴きました。

「え、ストレートチップじゃないんだ」と私は衝撃を受け、よく覚えています。

その時も話されていたことなのですが、今のイギリス人は昔のように厳密に私生活とビジネスで黒と茶の区別をし過ぎないそうです(もちろん見た目に気を遣っている前提はあるけど)。

それで、普段のおしゃれにも仕事にも履きまわせる方が良いよね、という話をしていました。

こんな人に読んで欲しい

  • チーニーやチャーチ、イギリス靴に興味がある人
  • 社会人なり立てで、どの革靴を買うべきか困っている人
  • 紳士の身だしなみについて調べている人

興味が出たら、こちらから

一流の人はなぜそこまで、靴にこだわるのか?

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