私は学生だった頃、某大型スーパーで革靴を売りまくっていました。
そこでは色々なメーカーを取り扱っており、リーガルやハルタ、大塚製靴などなどたくさんの靴に触れていました。
なかでも、ひときわエキゾチックな国内メーカーの革靴がありました。それが「マドラス」です。
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私は「革靴人口を増やす」というミッションをもっています。
「出張靴磨き」や「靴磨きの初心者セットの販売」など取り組んでいます。
ビフォーアフター!
ビフォーアフター!!#出張靴磨き #千駄ヶ谷 pic.twitter.com/pRr5QwOfgC— 小東真人(こひ) (@gxsoc_kohigashi) 2018年10月26日
活動をつうじて、先日、マドラスの中の人とお会いする機会がありました。
自分がかつて売っていた靴のメーカーさんに会えた嬉しさ。恩返ししたかったので「ぜひ記事化を」とお願いすると、快くOKしていただけました。
そのため今回はマドラス一押しの「MOSS(Madras Order Shoes System)」というカスタムオーダーの過程を、銀座店で特別に取材させてくれました!!
マドラス(madras)の起源、名前の由来
なんで国内メーカーなのに外国っぽさが漂ってくるのか。そもそもなぜ国内メーカーが「madras」という名前なのか。諸々聞いてきました。
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マドラスの歴史を振り返ります。
もともとマドラスは、日本の会社がイタリアの会社と1965年に技術提携した後、1994年に商標権を譲渡してもらって誕生した、伝統のある会社です。
起源を見ていくと、日本では「亜細亜製靴株式会社」として1921年に操業を開始しました。一方、イタリアでは1946年にバレンチノ・ピコロット氏が「マドラス」を設立しました。
▲インドのチェンナイは、かつてマドラスと呼ばれていた
社名の由来について、バレンチノ氏が南インドのマドラス地方(現在はチェンナイに改名)で入手できる革素材を扱っていたため、そこに敬意を表して「マドラス」にしたそうです。
日伊両国における革靴作りの歴史は深く、たしかな技術と文化を持っています。
マドラス銀座店メンズコーナーを早速レポート
さっそくマドラス銀座店に入ってみました。メンズは2階にあるため、階段を上がっていきます。
上がった瞬間、ここ天国。。!
マドラスさんの靴は革の種類と色が豊富。同じ型でも見た目の印象が異なる「大人の遊び」を感じさせます。
ただぶっちゃけると、20代の私にはちょっと背伸びし過ぎなラインナップが結構あったw
特に私が気に入ったのは、このトゥ!
中央がヨットの舳先(へさき)をモチーフした「ビークトゥ」です。イケてないですか?
参考までに、普通のラウンドトゥがこれです。
先ほどの、くぃっと上がったトゥがマドラスさんの特徴的なデザインです。
初オーダー靴! まずは足の計測から
オーダーなので、足のサイズを測ります。
椅子に座って、紙を敷いたプレートに足を乗っけます。
店長さんに足をみてもらいました。もみもみ、もみもみ。足の甲や土踏まず、踵の骨など、触ってチェックしていただく。
「アーチがあって、ここ(甲)の骨もしっかりされてますね! スポーツやられていましたか?」
…6年間バスケやっていました///
ご覧いただいている通り、紙には足型とメジャーがくっ付いてます。
それで、足囲と足長(甲まわり一周の長さと、踵からつま先までの長さ)を測ります。
座って測定、立って測定、座って測定。と丁寧に見ていただけました。
革色、靴底、デザイン、模様など広いラインナップ
足を測り終えて、靴のパーツを選んでいきます。
まずは革の種類と色をどうするか。うーん、迷います。
こひさん、せっかくなら普段買えない色にしちゃいましょう。
あ、そんな選び方もありか。
焦げ茶や黒、ネイビーは持っていますが、どんな色があるかな。サンプルをめくっていると気になる色が。
み、緑…!? 気になったので、見本を履いてみました。
見本もイケてる!! 先ほど紹介したビークトゥでこの仕上がり。遊びっぷりが半端ないぞ。銀座店のみ、パティーヌ仕上げも追加料金で対応可能みたい。
ソールも選べるので、写真中央のレザーを!
イタリア靴に見られる「ブラックラビド製法」というのが選べたので、私の靴も同製法で作ってもらうことに。
こんなイケイケなアッパーとソール、履いたことないです。。!
おまけ:銀座店で伝説の靴を触らせてもらう
その後デザインも決めて、仮止め(細かいフィッティング合わせ)の時期にまた来店するお約束をしました。
退店するときに、階段横に飾られている靴が気になりました。
普段触ることができない、貴重な靴なんですよ…!
実は、前述した「亜細亜製靴株式会社」時代の代物!
同社の職人さんが靴コンクールにて3年連続受賞した、大変貴重な靴だそうです。
横から撮った図。佇まいが堂々としています。
よく見てみる……えっ、なんだこの細かいピッチ(縫い目)www
「1952年製造」と書かれていましたが、技術の確かさが見受けられます。今買ったら一体いくらすんだ、これ。
ひっくり返してみてみます。なんと踵の飾り釘が2周もされてました! 踏まずの絞りもがっつりありましたよ。
あーー履き口とお尻の写真撮ってなかったことを死ぬほど後悔。ぜひ来店してガラス越しからでも見て頂きたい逸品です。
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革靴のカスタムオーダーの工程、いかがでしたか?
今回、マドラス銀座店さんに突撃取材しました。が、実は連載企画でまだ続きます。
次回は、私の靴に色が塗られている様子を取材させてもらえるよう、調整中です。どうぞご期待ください!
加筆(2/4):フィッティングチェックについて
この計測した情報をもとに、仮止めした革靴を試着しにうかがいました。
そのときの様子は「マドラスのカスタムオーダー「MOSS」、仮止めのフィッティングチェックへ!」にまとめております!
店舗の場所、営業時間など詳細
マドラス 銀座店
〒104-0061 東京都中央区銀座5-8-5
TEL/FAX:03-3571-1200 営業時間:月曜~土曜 10:30~20:30 日曜・祝日 10:00~20:00(元日のみ休業)
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