本日はちょっと趣向を変えます。友人に教えてもらった知った、靴にまつわるエッセイ本の紹介です。
私自身はビジネス書から伝記、時代小説など、割と幅広いジャンルを読みます。ただ「エッセイ本」というのはほとんど初めて。楽しみながら読みました。
本の概要
- 筆者:いしいしんじ、大竹昭子、近藤良平、千葉聡、広瀬裕子
- 発行日:2018年5月24日
- 発行所:ループ舎
国内の有名な歌人や作家、エッセイストさんの作品をまとめたものです。
本の発行所である「ループ舎」さんは、実は奈良県にある靴屋さん(!)。
巻末の記述によると接客中の会話から「靴の数だけストーリーがある」という発想に至り、出版したそうです。私が近畿地方に行くときは絶対立ち寄ることにします。
おすすめポイント
「靴」をテーマにした珍しいエッセイ集
靴(革靴だけではない)や足に関するエッセイ集で、おそらく国内でもかなり珍しいエッセイ本です。
子供時代に靴を無くしたときの捜索の話や歩き方や佇まいの話など、他にはない新鮮な、でもどこか懐かしいテーマの文章を味わえます。
色々なエピソードから様々な靴の愛し方を学べる
それぞれ筆者が考える靴の理想的な向き合い方が知れるのが本書最大のポイントです。
私が特に好きだったのは「あたらしい靴(広瀬裕子)」の「荷物の最後に」という章です。
これから旅行に行くときの荷物のパッキングでは、行く先の雰囲気に合わせた靴を最後に詰める(行き先に合わせて履いていく靴を決める)という話。
最後に荷物と荷物の間にそっと靴を収めます。その靴は、履くかもしれませんし、履かないかもしれません。どちらでもいいのです。
どうしても好事家というのは自分の色眼鏡に縛られがちです。特に私のような情報発信者は注意が必要ですよね。
見方を広げるという意味でも大いに楽しめる一冊です。
こんな人に読んで欲しい
- モノを大切にしている人
- 靴に思い出がある人
- ホンワカした気分になりたい人
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